司法修習生(修習生)とは、司法試験に合格した後、裁判官や検察官、そして弁護士になるために研修を受ける人のことをいいます。当事務所にも、先日から修習生が来ています。
修習生というと、医者の世界の研修医と比較されることがありますが、研修医は医師国家試験に合格して医師の資格を持っているのに対し、修習生はまだ法曹資格を持っているわけではありません。とはいっても、修習生は、将来の進路にかかわらず、法曹三者の実務を経験することになっています。例えば、裁判所では裁判官と一緒に裁判に立ち会って判決を起案したり、検察庁では実際に被疑者の取調べを行ったりします。そして、法律事務所では、我々弁護士と一緒に法律相談に同席したり、裁判所や警察署といったいろいろな場所に出向いたり、様々な書面の起案をしたりします。そして何より、修習生の期間は、法曹の実務家や法曹界で働く人と接することで、実際の業務内容はもちろんのこと、その人の人間性や考え方、人生観なども学べる良い機会となっています。
私も20年程前に修習生だったわけですが、今でも当時の充実した時期を懐かしく思い出しています。
弁護士田部井